AI画像生成ツール完全ガイド - DALL·E・Midjourney使い方
絵が描けなくても大丈夫。DALL-EからMidjourneyまで、AIで5分でプロ級の画像を作る方法を教えます。
はじめに
「絵を描きたいけど手先が不器用で...」こんな悩みを持ったことはありませんか?私も以前は頭の中にあるイメージを表現したくても、絵の実力がなくて諦めていました。でも今は全く違います!
最近は文章で説明するだけで、AIが数秒でプロレベルの絵を描いてくれます。「青い空の下で桜の花びらが舞う公園」と書けば、本当にそんな絵が出てくるんです。まるで魔法のようですよね?
このAI画像生成技術は、すでに多くの分野で活用されています。デザイナーはアイデアスケッチを素早く作り、マーケターは広告画像を直接制作し、小説家は自分の本の表紙を自分でデザインします。趣味で絵を描きたかった方も、今では自由に創作できるようになりました。
今日はこのようなAI画像生成ツールを一つずつ見ながら、それぞれの特徴と長所・短所を見ていきましょう。皆さんの目的と予算に合ったツールを見つけるのに役立つはずです!
主要AI画像生成ツール
1. DALL·E 3 (OpenAI)
DALL·E 3は、ChatGPTを作ったOpenAIが開発した画像生成AIです。最大の利点は使い方が本当に簡単だということです。すでにChatGPTを使ったことがあれば、そこからすぐに絵を描けます!
なぜDALL·E 3が人気なのでしょうか?
ChatGPT Plusを購読している方なら追加費用なしですぐに使えます。ChatGPTの対話画面で「宇宙服を着て月を歩く猫の絵を描いて」と言えば終わりです。英語で複雑なプロンプトを書く必要もなく、日本語で気楽に話すように頼めばいいんです。
特に他のAIツールと比べて、DALL·E 3はテキストが含まれる画像を作るのに本当に優れています。例えば「OPENと書かれたカフェの看板」のようなものを作りたい時、他のツールはスペルをよく間違えますが、DALL·E 3は比較的正確に作ってくれます。
実際の使用経験から見る長所と短所
実際に使ってみると、初めての方には本当に最高です。別途アプリをインストールする必要もなく、複雑な設定も不要です。ChatGPTと対話するように「もう少し明るくして」「背景を海に変えて」とお願いすればすぐに修正してくれます。
ただし短所もあります。ChatGPT Plus基準で1日約40〜50枚程度しか生成できないので、大量に作る必要がある時は制限的です。そして同じキャラクターを複数のシーンで一貫して維持するのがやや難しいです。キャラクターデザインを複数作ると、毎回少しずつ違って出てくることがあります。
価格:
- ChatGPT Plus: 月$20 (DALL·E 3含む) - 他のChatGPT機能も一緒に使用可能
- DALL·E API: 画像あたり$0.040 (1024×1024) - 開発者や大量生成時
こんな方におすすめ:
- AI画像生成が初めての方
- ChatGPT Plusをすでに使用中の方
- 日本語で快適に作業したい方
- テキストが含まれる画像を作りたい方(ポスター、カードなど)
2. MidJourney
MidJourneyはAI画像生成ツールの中で「芸術性」では断然最高です。同じプロンプトを入力してもMidJourneyが作った絵は何か高級で美しいです。まるでプロのイラストレーターが描いたような感じがします。
Discordで動作するって?
MidJourneyの最もユニークな点は、Discordというメッセンジャーアプリの中で動作することです。最初は「なぜメッセンジャーで絵を描くの?」と思うかもしれませんが、使ってみると長所が多いです。
Discordの公開チャンネルに入ると、他の人が作っている画像をリアルタイムで見ることができます。まるでアーティストの作業室に一緒にいるような感じでしょうか?「あの人はどんなプロンプトであんなに素敵な絵を作ったんだろう?」気になったらクリックしてすぐ確認できます。これが本当に大きな学習効果があるんです!
V6バージョンの驚くべき進化
最新V6バージョンは以前よりリアリティが大幅に向上しました。以前はファンタジーやイラストスタイルが主力でしたが、今では写真のようにリアルな画像も非常によく作ります。特に人物の顔の表情や光の表現が本当に自然になりました。
少し複雑だけどそれだけの価値がある
正直、最初はDALL·E 3より難しいです。Discord登録から始めて、/imagine
のようなコマンドを入力する方式に慣れる必要があります。そして日本語より英語プロンプトを使う方が結果が良いです。
でも時間をかけて学ぶ価値は十分にあります!様々なパラメータで細かく調整でき、--ar 16:9
のようなコマンドで縦横比も自由に変えられます。プロのように作業したい方には最高です。
価格:
- Basic: 月$10 (200枚) - 一般ユーザー用
- Standard: 月$30 (無制限の遅い生成) - 趣味でたくさん作る方
- Pro: 月$60 (無制限の速い生成) - 専門家、商業用途
こんな方におすすめ:
- 最高品質の芸術作品が欲しい方
- イラストやコンセプトアート作業をする方
- 他の人の作品から学びたい方
- 細かいコントロールと多様なオプションが欲しい方
3. Stable Diffusion
特徴:
- 完全オープンソースモデル
- ローカルPCで無料実行可能
- 多様なカスタムモデル (LoRA, Checkpoint)
- 細かい制御と編集が可能
価格:
- 完全無料 (自分のPCで実行)
- クラウドサービス利用時は有料 (Stability AI: 月$10から)
長所:
- 完全無料で無制限生成可能
- コミュニティモデルで多様なスタイル実装
- ControlNet、Inpaintingなど高度な機能
短所:
- 高スペックのGPU必要 (最低VRAM 8GB以上)
- 技術的参入障壁が高い
- 設定とインストールが複雑
4. Leonardo.ai
特徴:
- ゲームアートとファンタジー画像に特化
- Webベースで使いやすい
- 無料プランも十分使える
- 多様な事前学習モデル提供
価格:
- Free: 無料 (1日150トークン)
- Apprentice: 月$10 (月8,500トークン)
- Artisan: 月$24 (月25,000トークン)
長所:
- 無料プランが非常に寛大
- UIが直感的で使いやすい
- キャラクターデザインとゲームアートに最適
短所:
- リアルな写真風画像はやや弱い
- コミュニティ規模が小さい
比較表
ツール | 難易度 | 価格 | 芸術性 | リアリティ | 推奨用途 |
---|---|---|---|---|---|
DALL·E 3 | ★☆☆ | $20/月 | ★★★☆ | ★★★★ | 一般的な画像、初心者 |
MidJourney | ★★☆ | $10~60/月 | ★★★★★ | ★★★★ | 芸術作品、コンセプトアート |
Stable Diffusion | ★★★★ | 無料 | ★★★★ | ★★★★ | カスタマイズ、専門家 |
Leonardo.ai | ★☆☆ | 無料~$24/月 | ★★★★ | ★★★☆ | ゲームアート、キャラクター |
どのツールを選ぶべきか?
🎨 こんな方にはDALL·E 3
- AI画像生成が初めての方
- ChatGPT Plusをすでに購読中の方
- 簡単で速く画像が必要な方
- 日本語で快適に作業したい方
🎨 こんな方にはMidJourney
- 最高品質の芸術作品が欲しい方
- イラスト、コンセプトアート作業をする方
- Discord使用に慣れている方
- コミュニティと一緒に学びたい方
🎨 こんな方にはStable Diffusion
- 高スペックPCやGPUを持っている方
- 無制限に無料生成したい方
- 細かいコントロールとカスタマイズが欲しい方
- 技術的な学習を楽しむ方
🎨 こんな方にはLeonardo.ai
- 無料で始めたい方
- ゲームキャラクターやファンタジー画像を作る方
- 簡単でも多様な機能が欲しい方
はじめ方
DALL·E 3 はじめ方
- ChatGPT Plus 購読 (chat.openai.com)
- 対話画面で「宇宙服を着て月面を歩く猫の絵を描いて」と入力
- すぐに画像生成!
MidJourney はじめ方
- Discordアカウント作成 (discord.com)
- MidJourneyサーバー参加 (midjourney.com/home)
- 購読プラン選択
/imagine
コマンドで画像生成
Leonardo.ai はじめ方
- leonardo.ai 会員登録 (無料)
- ダッシュボードで「Image Generation」選択
- プロンプト入力後「Generate」クリック
- 無料トークンですぐスタート!
実戦活用例
例1: ブログサムネイル作成
プロンプト: "A cozy coffee shop interior, warm lighting, minimalist design, professional photography"
- DALL·E 3: 自然でリアルなカフェ写真
- MidJourney: 映画のような雰囲気の芸術的カフェ
- Leonardo.ai: イラスト感のある感性的なカフェ
例2: プロフィールアイコン作成
プロンプト: "Cute cartoon cat avatar, simple design, circular frame, pastel colors"
- DALL·E 3: 親しみやすい感じのキャラクター
- MidJourney: 洗練されたデザインのアイコン
- Leonardo.ai: ゲームスタイルの可愛いキャラクター
著作権と使用権限
DALL·E 3
- 生成した画像の商業的使用可能
- 著作権はユーザーに付与
MidJourney
- 有料購読者は商業的使用可能
- 無料ユーザーは非商業的用途のみ
Stable Diffusion
- ほとんどのモデルが自由に使用可能
- 各モデルのライセンス確認必要
Leonardo.ai
- 有料購読者は商業的使用可能
- 無料ユーザーは個人的用途推奨
まとめ: 自分に合ったツールは?
このように4つの主要AI画像生成ツールを見てきました。それぞれ長所と短所が明確ですよね?「それでどれを使えばいいの?」と聞かれそうですが、答えは「皆さんの状況によって違います」。
予算が限られている方は? Leonardo.aiの無料プランから始めてみてください。1日150トークンあれば20〜30個程度の画像を作れます。十分に練習して実力を積むことができます!
すでにChatGPT Plusを使っている方は? 追加費用なしでDALL·E 3をすぐに使えます。別途学ぶこともなく、日本語で快適に対話するように絵を描けるので本当に便利です。
最高品質が欲しい方は? MidJourneyに投資してください。月$10あれば始められて、作る作品ごとに「わあ、これがAIが描いたの?」という声を聞くでしょう。
技術的に深く掘り下げたい方は? Stable Diffusionを勉強してみてください。最初は難しいですが、コミュニティモデルを活用すれば他のツールでは不可能な特別な作品を作れます。
私の個人的なおすすめ
私ならこうやって始めると思います:
- 最初の週: Leonardo.ai無料プランでAI画像生成が何かを体験
- 1ヶ月目: ChatGPT Plus購読してDALL·E 3で多様なスタイル実験
- 2〜3ヶ月目: 気に入ったスタイルを見つけたらMidJourney Basic購読
- 6ヶ月以降: Stable Diffusionに挑戦 (GPUスペック確認後)
大事なのは「完璧なツール」はないということです。各ツールは互いに異なる強みがあり、多くの専門家も複数のツールを目的に合わせて組み合わせて使います。私も速いスケッチはDALL·E 3で、最終作品はMidJourneyで作ります!
次の記事では、実際にテキストを入力して絵を生成する実習をしてみます。プロンプト作成の基本から高度なテクニックまで、一つずつ学びながら皆さんだけの素敵な作品を作ってみましょう!
💡 今日のヒント: 複数のツールを同時に使ってみてください!同じプロンプトで異なるツールで生成すれば、どのツールが自分のスタイルに合うかわかります。